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Vol.25 横尾俊建[慶大・内野手]
豪快なスイングと打球の強さ

 

日大三で高校通算58本塁打を放った右の大砲は、今春も2カードを終えて2本を放ち通算8号とした。ボールをとらえた際の飛距離は圧巻であり、客を呼べる選手になれる器だ。

 今年の大学生のドラフト候補に挙がる野手の中では、トップクラスの飛距離を誇る。確率はまだ低いが、右打者の大砲はなかなか出てこないので、今後のリーグ戦での活躍次第では楽しみな素材だ。

 打撃フォーム(8.0)はアウトステップする点が気になる。打てるツボを広げるためには、投手方向に真っすぐ踏み出す方がいい。踏み込んでバックスクリーンへ放り込むくらいの気持ちを持ってほしい。遠くに飛ばすパワーは十分持っているが、あれだけ外にステップすると打球に力を伝えにくくなる。選球眼(8.5)では横の変化に対してはまずまず。今後はフォークやチェンジアップなど縦の変化の見極めを磨く必要がある。四番打者に対して、相手投手は厳しく攻めることが増える。極端なことを言えば、場面によっては初球からフォークなど勝負球から入る配球もある。ボールになる変化球を我慢して、打てるゾーンを粘り強く待ち、その球を1球で仕留める技術を伸ばしてもらいたい。



 内野守備(8.0)は重心が高い。早い打球に対して・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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