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Vol.20 生田目翼[流通経大・投手] 真っ向勝負を挑む155キロ右腕

 

今春の東京新大学リーグは熱い。最速156キロ右腕の創価大・田中正義が「超目玉」と言われているが、身近に最大のライバルがいる。155キロ右腕・生田目翼は昨年6月の大学選手権で準優勝。全国大会の出場枠は「1」。剛腕2人の投げ合いから目が離せない。


 昨年の全日本大学野球選手権では、真っ向勝負を挑んで堂々の準優勝。マウンドでの投げっぷりがいい右腕だ。昨秋はリーグ戦中に右ヒジを痛め登板は少なかったが、その間は野手として出場するなど、野球センスの良さを感じさせた。東京新大学野球リーグには今秋ドラフトの超目玉・創価大の田中正義(4年・創価高)がいるだけに、ライバルから刺激をもらいさらに成長できるはずだ。各球団の担当スカウトは春はもちろん、最後のシーズンまで動向をチェックすることになるだろう。

 投球フォーム(8.5)は変なクセはないが、まだ上体の力に頼って腕力で投げていることがある。投げ終わった形が一塁側に倒れてしまうのは、体重移動がスムーズにできていない証拠。レッドソックス・上原(浩治)のように、ホームベースに真っすぐに向かっていくようなイメージを持ってほしい。そのほかの改善点を挙げれば、常に一定のテンポで投げていること。これでは打者がタイミングを合わせやすくなる。強弱をつけることもマスターすべきだ。

 最速は155キロで、ストレート(9.0)は申し分ない。今年のドラフト候補に挙がる投手の中でもトップクラスの球威だ。右打者の外角を狙った球が若干シュート回転することが気になるが、ブルペンで軌道を確認しながら投げていけば修正できる。

 変化球(8.5)は・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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