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Vol.36 宗接唯人(亜大・捕手) “戦国東都”で実績残してきた「打てる捕手」

 

実力校が集う東都大学リーグで秋春連覇に貢献。ディフェンスの要として、存在感を発揮した宗接唯人。守りだけではなく、攻撃面も成長著しく、「打てる捕手」としてスカウト注目の的だ。


 神戸国際大付高時代には甲子園出場経験はないが、1年時からベンチ入りするなど潜在能力は高かった。東都大学リーグの名門・亜大に進学し、1年時から神宮でプレー。今春のリーグ戦ではリーグ3位の打率.372をマークし、優勝に貢献。捕手部門のベストナインに初選出された。恵まれた体格から攻守で存在感を発揮する選手なので、各球団は動向を追うことになるだろう。今年は例年以上にドラフト対象として、候補に挙がる捕手が少ないので、指名される可能性は十分にある。

 打撃フォーム(8.0)は下級生のころはスイングがやや鈍い部分があったが、4年生になって鋭さが増してきた。軸足となる右足に重心を残して、しっかり回転できるので、球を引きつけてセンター返しができるようになってきた。

 選球眼(7.5)はまだ甘い。今春リーグ戦ではわずか1四球だったので、出塁率を上げるためにも各コースを見極められるようになってほしい。ブルペンで投手の球を受けることはもちろん重要だが、多く打席に立って、自分のストライクゾーンを把握することも大事になってくる。自分の中での判断基準ができてくれば、ボール球に手を出すことは避けられる。

 捕手守備(7.5)で言えば・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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