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Vol.37 水野滉也(東海大北海道・投手) 評価急上昇中のサイドハンド

 

6月の全日本大学選手権で2つの完投勝利(うち1試合完封)をマークし、スカウトの評価を一気に上げている水野滉也。サイドから最速147キロを計測する小気味の良い投げっぷりが持ち味で、優勝した日米大学選手権でも存在感を示した。


 札幌日大高時代には3年夏に南北海道大会決勝で敗れ、甲子園出場はないが、東海大北海道では1年時からリーグ戦で登板。年々、球速が上がって、4年時には140キロ台後半を計測するまでに成長した。6月の全日本大学野球選手権では立命大相手に16奪三振で完封勝利を挙げ、一躍ドラフト候補に名乗りを挙げた。サイドスローから力強い球を投げられるので、先発、中継ぎ、ロングリリーフとさまざまな役割をこなせる。各球団のスカウトは秋までチェックを続けることになるだろう。

 投球フォーム(8.5)は安定している。プレートは三塁側を踏み、軸足の右足にしっかり乗せてから、体重移動ができる。腕の振りは良く、リリース時に力を指先に伝えられている。インステップ気味だが、角度がつくので、このままの形で固めていけば問題ない。

 ストレート(8.0)は球威十分。左打者の外角にはナチュラルにシュートするが、打者からすれば打ちにくい軌道となる。打者が手を出しやすい中へ入らなければ、武器になる。サイドスローなので横の揺さぶりで攻めることが多いが、これだけの球速があるので、今後は意識的に高めの直球を使うことを覚えてほしい。

 変化球(8.5)のキレ・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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