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Vol.43 酒居知史(大阪ガス・投手) 先発、抑えでも使える完成度

 

酒居知史の入社1年目、昨年の都市対抗では準優勝の原動力となり、敢闘賞にあたる久慈賞と、新人賞にあたる若獅子賞をダブル受賞した。ドラフト解禁の大卒2年目でのプロ入りを目指す。


 龍谷大平安高では2年夏に甲子園出場も、登板機会はなかった。大体大では1年春からリーグ戦でデビューを果たし、年々、力を付けていった。大阪ガスでは1年目に都市対抗で好投し若獅子賞、久慈賞をダブル受賞するなど、順調なスタートを切った。2年目の今季は春先からフォームが固まらず、なかなか調子が上がってこない状況が続いたが、各球団のスカウト陣は昨年のいい状態を把握。今秋ドラフトまでにどこまで本調子になるかに注目していきたい。

 投球フォーム(8.5)は下半身を使って投げる意識を感じる。右足で立ったときに力感なく自然な形になっている点はいい。腕の振りや右ヒジの使い方も問題ない。上下のバランス、体重移動もスムーズにできているが、課題を挙げるとすれば左手の使い方。壁を作る意識で開きを抑えれば打者からはもっと見えにくいフォームになる。

 ストレート(8.5)の球速は140キロ台中盤をコンスタントに計測する。球の伸びがいい。リリース時に指先に力がしっかり伝わり、球の回転もきれいな縦回転になっている。甘く入ると遠くに飛ばされる危険性もあるが、コースを間違わずに投げられていれば問題ない。

 スライダーなど変化球(8.5)のキレはいい。特に・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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