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Vol.44 角田皆斗(富士重工業・投手) ロングリリーフも可能な即戦力

 

自チームでは今夏の都市対抗出場を逃したが、日立製作所の補強選手として活躍し、大会優秀選手を受賞した角田皆斗。ドラフト解禁の2年目も結果を残し、救援として「即戦力」の声も上がる。


 栃木工高時代には打力の光る投手として注目を集めたが、甲子園出場はならなかった。専大では1年春からリーグ戦デビューを果たしたが、なかなかチームの柱にはなれなかった。4年時に先発として活躍し東都二部優勝。入れ替え戦でも好投し一部復帰の立役者になった。富士重工業では入社1年目からフル回転。都市対抗でも勝利を挙げた。2年目の今夏都市対抗では、日立製作所の補強選手として5試合中4試合に救援登板。チームの準優勝に貢献した。使い勝手のいい投手だけに、各球団は秋までマークを続けるのではないか。

 投球フォーム(8.0)は左足を高く上げ、腕の振りも真上から振り下ろす形になっている。力強さを感じさせ、変なクセはない。課題を挙げるとすれば左手の使い方。球数が増えてくると開きが早くなり、打者に見やすいフォームになることがある。その点は注意すべきだ。

 ストレート(8.0)は140キロ台前半から中盤。球質が重いので、もう少し平均球速が上がってくればさらに威力は増す。ややクセ球と言うか球が少し動くような軌道なので、特長をうまく生かしてもらいたい。右打者のアウトローに決まる球はいい回転をしている。

 スライダーや・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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