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最終回 今井達也(作新学院高・投手) 甲子園全国制覇で「BIG4」を形成

 

打者の手元で伸びる真っすぐに、高い将来性を感じる。粘りあるフォームも球の出どころが見づらく、大きな武器。甲子園とアジアを制し、プロ挑戦を決意した。「BIG4」の一人・今井達也はドラフト1位での重複も予想される。


 今夏の甲子園で作新学院高を54年ぶりの全国制覇へ導いた立役者。栃木大会では今ひとつ調子が上がってこない印象だったが、甲子園という大舞台であれだけの投球ができるのは魅力的だ。甲子園開幕前は横浜高・藤平、花咲徳栄高・高橋、履正社高・寺島の「BIG3」が注目を集めていたが、今井を含めて「BIG4」を形成。ドラフトでは1位指名が重複してもおかしくないだろう。

 投球フォーム(9.0)はバランスがよく、高校生としては完成度が高い。一番いいのは、左の壁がしっかりできていること。グラブを持った左手、踏み出した左足が一塁側に開かないから、打者からすれば球がなかなか見えないので、タイミングを取りにくい。右ヒジの使い方も柔らかく、腕の振りもシャープだ。

 ストレート(9.0)は地方大会では150キロに届かなかったが、甲子園でこの大台を超えた。キレイな縦回転の球で、球速はまだ上がるだろう。球質もよく、いわゆるキレのある球を投げられる。プロの打者にも通用する軌道になっている。

 変化球(9.0)も・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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