週刊ベースボールONLINE


Vol.19 金成麗生(日大三高・内野手) 恵まれた体格を生かすためトレーニングの継続が不可欠

 

好きな選手は松井秀喜(元ヤンキースほか)、筒香嘉智(DeNA)と言うように、金成麗生は飛距離が自慢のパワーヒッターだ。父がアメリカ人、母が日本人という恵まれたDNAで、193センチの大砲は大きな可能性を秘める。


 190センチを超える長身選手。日大三高の左の大砲として、2年秋から頭角を表してきた。昨秋の早実との東京大会決勝では神宮球場の右中間席に特大の一発を放つなど、長打力が最大の魅力。守備力には課題が残るが、冬場のトレーニングでどこまで成長しているか。自身初の甲子園となったセンバツでは清宮幸太郎(早実)を意識し、同じ西東京として、夏へのステップとしてもらいたい。各球団のスカウト陣は、最後の夏まで一挙手一投足をマークするはずだ。

 打撃フォーム(8.0)はオープンスタンスで構え、下半身はすり足気味でゆったりとタイミングを取っている。リストが柔らかく、ミートがうまい。長いリーチを生かして外角球への対応が良く、間が取れている。一方で、課題を挙げるとすれば内角球の対応だ。軸足となる左足のタメが少なくトップが浅いため、軸回転で強く回れていない。内側の厳しいコースを右方向に強く打ち返すことをテーマに、今後は練習に取り組んでもらいたい。

 高校生として選球眼(7.5)は良いが上のレベルでやるためには、高低左右の見極めが重要、特に低めのボール球にバットが止まるようにしないと空振りが増えてしまう。ストライクからボールになる変化球をどれだけ我慢できるか。自分の中の“ゾーン”を確立してほしい。

 内野守備(7.5)はもう少し動きに・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

プロフェッショナルレポート

プロフェッショナルレポート

元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング