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Vol.20 古賀悠斗(福岡大大濠高・捕手) 2年秋に捕手転向。類まれな野球センスの持ち主

 

卒業後の将来性と強肩が見込まれ、昨秋の新チームに遊撃手から捕手にコンバートされた。冬場の猛特訓が実り、3カ月あまりで「打てるキャッチャー」の評価を不動とした。古賀悠斗はセンバツ出場を機にさらに飛躍する。


 福岡大大濠高では1年時、内野手としてレギュラーの座をつかんだ。2年時は遊撃手としてチームをけん引してきたが、秋の新チームからは捕手に転向。経験が浅い中で、チームを九州大会優勝へ導き、明治神宮大会では豪快な一発も放った。各球団のスカウト陣はセンバツでの動きをチェックしながら、夏までマークしていく素材だ。エース右腕・三浦銀二とともに、バッテリーで注目していきたい。

 打撃フォーム(8.5)は軸足となる右足にしっかりタメができていて、バットスイングの軌道が良い。神宮大会での本塁打も、しっかりと間が取れていたから打球が伸びた。特に内角球に対しての対応がうまく、自信を持っているように見える。一方、外角球に対してはヘッドがやや下がり気味に出てくることがあるので、そこは改善する必要がある。どのコースに来ても、強く振れるように、日々の練習から意識して取り組んでもらいたい。

 選球眼(7.5)は外角に対しての見極めを磨くことが大事。上のレベルに進めば、高校生の投手と比べ、真っすぐも変化球のキレも格段に上がってくる。勝負球で投じてくる、ストライクからボールになる球に対し、いかに我慢できるか。実戦形式の練習などで技術を磨いてほしい。

 内野手から転向したばかりだが、守備力(7.5)は及第点。二塁への送球は・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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