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Vol.27 柳澤一輝(早大・投手) 短いイニングを全力で投げる中継ぎかセットアッパー向き

 

下級生時代から救援で力を発揮してきたが、最終学年になって先発転向。「ゲームメーク能力」という新たな一面を見せ、飛躍の春としている。タフさも売りであり、秋のドラフトへ向けて、柳澤一輝がさらに注目されそうだ。


 広陵高では捕手として、3年春の甲子園に出場した経歴を持つ。早大進学後は投手に専念し1年秋、東京六大学リーグ戦で神宮のマウンドに立った。主にリリーフでの登板が続いたが、最終学年となった今春は東大戦で初の完投勝利を完封で飾った。恵まれた体格から、球質の重いストレートを投げ込むのが最大の魅力。まだ経験は浅いが、素材は一級品だけに、各球団のスカウトたちは、最後の秋のシーズンまで動向を注目することになるだろう。

 投球フォーム(8.0)は走者がいない場面でもセットポジションで投げる。腕の振りが良く、右ヒジの使い方も柔らかい。ただ、軸足となる右足に体重が乗り切る前に打者方向へ体重移動をしてしまう点は、改善してほしい。しっかり体重を乗せていないために、シュート回転する球が目立つ。試合ではフォームにばかり気を取られることはできないので、普段の投球練習から意識して取り組んでほしい。

 最速150キロを誇るストレート(8.5)には力がある。球速は常時140キロ台を計測するが、球のキレは・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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