週刊ベースボールONLINE


Vol.29 岩見雅紀(慶大・外野手) 右の大砲は貴重な存在「DH」でも活躍する場あり

 

岩見雅紀の飛距離は規格外だ。滞空時間の長い打球。鍛えてできる技術でなく、天性のパンチ力が注目されている。右の和製スラッガーはプロ野球において、どこも補強したいポイント。指名打者としても使える長打は魅力だ。


 比叡山高では甲子園出場はないが、高校通算47本塁打を放ったスラッガーだった。一浪の末に進学した慶大では2年春に東京六大学リーグ戦にデビュー。同秋に2本塁打を放つなど、神宮の外野席中、上段まで運ぶパワーが最大の魅力。飛距離はアマチュアではトップクラスで、リーグ戦通算本塁打は20本まで伸ばせそうなペースだ。右の大砲が補強ポイントのチームは、秋のリーグ戦までマークしていく素材だろう。

 打撃フォーム(8.0)は、左足を上げてタイミングを取る。バットの軌道もヘッドが走る形になっていて、とらえたときの打球スピードは素晴らしいものがある。ただ、下半身の力をボールに伝えきれていない印象を受けるので、もう少し早めにタイミングを取って、軸足となる右足に体重を乗せてから打ちに行ってほしい。トップが浅く手打ちになるケースもあるので、いい形で固めてもらいたい。

 投手側に突っ込む形になることがあるので選球眼(7.5)は改善しなければならない。特に低めの変化球の見極めが・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

プロフェッショナルレポート

プロフェッショナルレポート

元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング