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Vol.30 八木健太郎(早大・外野手) 最大の持ち味は守備と走塁、秋は一番打者として打率3割を

 

早実1年夏の甲子園では背番号11を背負ったことで、かつての先輩とだぶらせ「荒木大輔二世」と言われた。八木健太郎は、大学では野手に専念、俊足好打の外野手に成長している。


 中学時代から大舞台で経験を積んできた外野手。早実時代には1年夏の甲子園にも出場し、早大では1年秋から東京六大学リーグ戦の舞台に立った。3年春から外野のレギュラーに定着。派手さはないタイプの選手だが、足が魅力で、上のレベルでさらに成長が見込める素材。春は打率.231と思うような成績が残せなかっただけに、秋のリーグ戦での結果が大事になる。夏のキャンプやオープン戦で鍛錬を積み、最後のシーズンでアピールをしてもらいたい。各球団のスカウトは、内容と結果の両面を見ていくことになるだろう。

 打撃フォーム(7.5)は変なクセはなく、スイングの軌道も悪くない。ただ、トップが浅く、当てにいく形が目立っている。球を迎えにいく傾向があるので、できるだけ引きつけて、呼び込んで打つ練習を繰り返したほうがいい。リストは強く、ミート力もあるので、フォームを見つめ直すことから始めるべきだ。いい形で固まってくれば、打率は残せる選手だと思う。

 今春リーグ戦では11試合で6四死球。選球眼(7.0)は一番打者としてはまだ物足りない。追い込まれてから低めの変化球に・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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