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Vol.36 小久保気(四国学院大・投手) 神宮でインパクト残した148キロ右腕の中継ぎの適性

 

自身初の全国舞台は、小久保気のアピールには十分だった。6月の大学選手権では、日本一経験がある東北福祉大を相手に5安打完封勝利(1対0)。九産大との2回戦では不運なサヨナラボークで惜敗(1対2)も、スカウトとしても印象に残る大会となった。


 鹿児島玉龍高時代は県大会8強が最高成績で甲子園出場経験はない。中央球界では無名の存在だった。四国学院大では1年秋からリーグ戦デビューを飾ると、3年時に年間10勝をマークして開花した。

 今春のリーグ戦では主戦投手として5勝を挙げ、チームを8季ぶりの優勝へ導いた。手足がスラッと長く、投手らしい体型をしている。今春は全日本大学選手権で東北福祉大相手に完封勝利を挙げるなど、大舞台での好投はスカウト陣の目に留まったことだろう。今後も注目していきたい投手である。

 投球フォーム(8.0)は変なクセがなく、力みもない、良い投げ方をしている。走者がいない場面でもセットポジションで、軸足となる右足にしっかり体重を乗せてから打者に向かっている。テークバックがやや大きい点は気になるが、左足を踏み出す際の「間」があるのは打者にとってはタイミングが取りにくい。欲を言えば・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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