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逸材発掘!ドラフト候補リサーチ2016
山本由伸[都城高・投手] 野手でも高評価の151キロ本格派右腕

 

都城高はかつて田口竜二(元南海)、田中幸雄(元日本ハム)らを輩出した宮崎の強豪私学として各種大会で活躍してきた。春夏計9回の甲子園出場も、1999年夏以来、全国舞台から遠ざかっている。復活へのカギは151キロ右腕が握る。
取材・文=岡本朋祐、写真=BBM

昨秋のノーヒットノーラン(左)と完全試合を遂げた2試合のスコアブックを手にポーズ。今夏は大舞台で最高のパフォーマンスを見せたい



同じ岡山出身の150キロ右腕にライバル心


 3月20日にセンバツ高校野球大会が開幕するが、山本由伸にとって気になる存在がいる。創志学園高の150キロ右腕・高田萌生だ。同じ岡山県出身も、高田は中学時代は軟式で、明徳義塾中(高知)でプレー。一方、山本は硬式の東岡山ボーイズに在籍していたため、2人の接点はなかった。高校進学に際しては、高田が地元での甲子園出場にこだわったのに対して、山本は環境面に惹かれ、都城高(宮崎)へ進学。高校1年生の1月に“大台突破”を果たした高田に、甲子園出場でも先を行かれる形となってしまった。「すごいな〜とは思いますが実際、試合をしたこともないので……」と、山本は持ち前の強気な姿勢で無関心を装うものの、心中穏やかでないことは想像できる。

 ただ、ドラフト戦線においては、2人は肩を並べていると言っていい。見方によっては、山本のほうが上昇気流に乗っている。それほど、昨秋のインパクトは大きかったのだ。父・忠伸さんは東岡山工高の遊撃手としてのプレー経験があり、山本が小学校時代に在籍した伊部パワフルズではコーチだった。「由伸(よしのぶ)」と名付けられたのも、熱心な巨人ファンから来ている。山本は1998年生まれ。ちょうど高橋由伸(現監督)が慶大からドラフト1位(逆指名)で入団したルーキーイヤー。「活躍していたので、たぶんそう付けたのだと思います」(山本)と、名前の由来から息子への愛情と、野球人として成長してほしい期待が見て取れる。

 山本は父による英才教育で、実力をぐんぐん伸ばしていく。小学校時代は視野の広さと強肩から捕手(兼投手)を任され、全国大会出場。野球と並行して1年から4年までは水泳教室に通い、基礎体力と柔軟性を身につけている。学校における体力テストでも常に学年トップクラス。潜在能力の高さは野球でも生かされ、東岡山ボーイズでも二塁手兼投手で全国大会出場と、マルチぶりを発揮した・・・

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プロを目指す逸材を発掘し、その横顔とプレースタイルを紹介する読み物。

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