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逸材発掘!ドラフト候補リサーチ2016
梅野雄吾[九産大九産高・投手] ストレートにこだわる強気なチームの大黒柱

 

今年の九州の高校生は、将来性の高い好右腕が多い。今年3月の対外試合解禁後に、150キロの大台を突破した梅野雄吾もその一人だ。真っ向勝負をテーマとしており、強気の投球スタイルは見ている者を熱くさせる。
取材・文=岡本朋祐、写真=BBM

「全員がライバル。負けず嫌い」を自認する梅野。弱気な姿勢や発言がないのも「プロ向き」と言える


「真っすぐ一本」から変化球を交える投球へ


 投手にとって、配球の基本はストレート。将来ある高校生が小手先に走る必要はない、というのが大方の考え方だ。勝利を追い求めるばかり、変化球に走ると、せっかくの腕の振りが“緩む”リスクがあるからだ。

 福岡・博多から電車で15分も行けば山々が広がる。最寄駅(城戸南蔵院前)から車で15分、山間部に九産大九産高の専用グラウンドがある。野生動物が出没することもあると言うが、自然の中で、野球に集中できる環境が整う。

 一塁側後方にあるブルペンで投げ込む梅野雄吾の投球に、思わず引き込まれてしまった。自分の世界を作って、ほかを寄せ付けないオーラ。テンポよくボールを投げ込んでいく。冬場は「変化球を磨くことが課題」と語っていたように、緩急をつけるためのカーブは引っ掛けたり、抜けることもあり、試行錯誤の段階だ。投手に専念して、2年余り。昨秋まではほぼ、真っすぐ一本勝負してきた。ようやく、変化球に本格着手する時期がやってきたのだ。つまり、ノビシロこそが、3年春にして「ドラフト候補」に挙がる梅野の魅力でもある。

「バットに当てさせたくない。空振りの取れる真っすぐが理想です。ただ、これからは少し、ピッチングを考えていかないといけない。周りからはコントロールが悪いイメージがあるんですけど、そんなことはありません。評価が上がるようにしていきたいです」

 この強気な性格も成長を後押しする・・・

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逸材発掘!ドラフト候補リサーチ

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プロを目指す逸材を発掘し、その横顔とプレースタイルを紹介する読み物。

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