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大山悠輔(白鴎大・内野手) 信頼と存在感を目指す大砲

 

右の大砲。どの球団ものどから手が出るほど欲しい補強ポイントだ。今春のリーグ戦では、リーグ記録を更新する8本塁打を放ち、20打点で打点王。打率.417は2位で3冠は逃したが、侍ジャパンの四番も務めた大型三塁手として注目されている。
取材・文=大平明、写真=福地和男

春季の8本塁打はすべてセンターから左方向。現在は右方向への飛距離も伸ばして、自分の価値を高めようとしている


メラメラと燃えて侍ジャパン合宿に合流


 今春の関甲新学生リーグで本塁打と打点の2冠。今夏は侍ジャパン大学代表の四番を任せられるなど、右打ちの大型内野手として、日に日に注目度が高まっている白鴎大・大山悠輔。飛躍の要因について、本人は打席での心構えを挙げる。

「実は、シーズン前のオープン戦でまったく打てず、試合に使ってもらえないのではないかと思うぐらいでした。でも、『打ちたい』と思えば思うほど凡打が増えていったので、とにかくリラックスして打席に入ることを心掛けました。そのためにやったのが試合前にあえて悪いことばかりを考えて緊張すること。これ以上ないくらいガチガチになっておくと、逆に試合では気楽に打つことができました」

 安打は20本を数え、打率は4割超え。さらに、8本塁打はリーグのシーズン記録を塗り替えた。

「飛距離を伸ばすためロングティーに取り組んでいて、フォーム面では体が開かないように我慢し、下半身からスイングするようにしています。最近、ボールが当たってからバットに触れている時間を感じられるようになって、『いま、バットにボールが乗ったな』という感触も分かってきました。ボールを遠くへ飛ばすコツをつかみかけているように感じています」

 また、20打点もリーグのシーズンタイ記録だった。

「チームに貢献するという意味では、一番、価値があったと思います。前を打つ打者が作ってくれたチャンスですから、自分も後ろへつなぐ気持ちで集中力を持って打席に立つことができました」

 こうした活躍もあって、7月に結成された日米大学選手権の侍ジャパン大学代表のメンバーにも初めて名を連ねた・・・

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