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東克樹(立命大・投手) 制球力とキレで勝負する最速152キロノーヒッター

 

3年春、4年春と2度のノーヒットノーランを達成。その実力は本物であることがあらためて証明され、今夏は侍ジャパンでプレーする。貴重なサウスポーとして、今後も活躍の場は広がっていくはずだ。
取材・文・写真=沢井史

高校、大学と積み上げてきた実績は申し分なく、表情も自信に満ちあふれている


今春の57イニングで70奪三振&7四死球の安定度


 昨春に続く、2度目のノーヒットノーラン、150キロ台を連発……。今春のリーグ戦は、立命大の試合があるたびに、東克樹の投球に関する「見出し」が関西圏のメディアに躍った。だが、あらためて関西学生リーグの星取表を見ると、近大との1節目の「●○●」が目に入る。1回戦で先発した東は2回、近大の六番・中家健登(3年・近大付高)にソロ本塁打を浴び、その1点が決勝点で敗戦。1勝1敗で迎えた3回戦に再び先発したものの、初回にいきなり2点を奪われるなどし、7回2失点で降板。1対5で敗れ、勝ち点を落としてしまったのだ。

 結果的に近大がリーグ制覇を果たしたことを思うと、この“つまずき”は優勝戦線に大きく影響したことになる。本人に、そのことを振ると「近大戦は、自分の思う球がまだ投げられていなかった」と、悔しさをにじませた。それでもトータルの数字で、存在感は突出していた。7試合で5勝を挙げ、防御率0.47(失点5、自責3)、57イニングで70奪三振、7四死球と圧巻の成績を残している。

 その中でも目立つのが、関大1回戦でのノーヒットノーランだ。初回に四球で出した走者を除けば毎回の17奪三振というほぼ完璧な内容。この試合で自己最速152キロをマークし、スタンドをアッと驚かせた。「今までのシーズンの中で一番・・・

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