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鈴木翔天(富士大・投手) 試練を力に変える「覚悟」の春

 

最速149キロ左腕の素材は間違いない。昨秋のリーグ戦では完全試合を遂げ、神宮大会でもスカウトを唸らせる投球を披露した。さらなる飛躍を誓った今春は左ヒジ痛で出遅れているが、焦る必要はない。現実と向き合うことが、将来につながる。
取材・文=岡本朋祐

4月21日に北東北大学リーグが開幕したが、青森中央学院大との開幕カードで登板機会はなし。今後も慎重にコンディションを見極めていく/写真=BBM


 2014年夏、就任1年目の富士大・豊田圭史監督は神奈川県大会(横浜スタジアム)に視察に来ていた。横須賀総合高との初戦(2回戦)で、向上高が8回コールド(10対1)で快勝。お目当ての左腕・鈴木翔天の登板機会はなかったが、それ以上の収穫を得た。六番・左翼で出場した鈴木に指揮官は一発で惚れ込んだ。

「走者二塁からの左前打で、走者を好返球で刺したんです。素晴らしい送球。投手をやらせたら面白い、と思いました」

 小学3年時、ソフトボールの投手としてキャリアをスタートさせた。県大会8強で代表チームでもプレー。「完全に天狗になっていた(苦笑)。今思えば、狭い世界だったんですが……」。自信満々で6年時に瀬谷リトルに入ったが「底辺の底辺……」と、レベルの差に・・・

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