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近本光司(大阪ガス・外野手) 攻守走の3拍子に天才的バットコントロール

 

第89回都市対抗野球大会で大阪ガスが初優勝。MVPにあたる橋戸賞と、首位打者と栄光の黒獅子旗の奪取に貢献したのが大卒2年目外野手である。相手チームを圧倒する抜群の脚力に加え、卓越した打撃センスで安打量産。東京ドームでの活躍が大きな扉を開こうとしている。
取材・文=大平明 写真=田中慎一郎

都市対抗では5割を超える高打率をマークし、橋戸賞と首位打者賞をダブル受賞。2018年夏の主役となった


 この夏、社会人で最も輝いた選手。それが、近本光司だ。7月の都市対抗野球では21打数11安打の打率.524と大当たりで、盗塁も4つ記録。チームの初優勝に貢献し、橋戸賞(最優秀選手賞)と首位打者賞を受賞する活躍を見せた。

 まず走塁。都市対抗初戦となった信越硬式野球クラブとの第1打席では、平凡なセカンドゴロに対し、俊足を飛ばして内野安打。左打者ということもあって二塁手が後ろ寄りに守っていたとはいえ、悠々セーフのタイミングだった。

「凡打でも『しっかりと全力疾走することでチームに良い影響を与えられたら』と思っていますし、結果として得点に結びつけば良いです」

 新日鐵住金かずさマジックとの2回戦でも三塁内野安打が2本。「走り打ちではなく、しっかり振ってから走るようにしています」と話すように、コンタクトの強さは近本の特長の一つだが、その一方で・・・

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