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DeNAの正捕手・黒羽根選手からバトンを受けたのは、まさかの阪神返しでベテランの藤井彰人選手だった。「捕手の中の捕手」と尊敬する藤井選手があるアドバイスを黒羽根選手に。そして、今年このリレートーク、最終回に向け藤井選手がバトンを渡したのが同級生で昨年までチームメートだった、お兄ちゃんだった。



新天地でレギュラー獲ってほしいね。「51年会」は出席できずにゴメン!


 黒羽根選手から僕に回ってきたんですか? 本当ですか!? びっくりですよ(笑)。

 本当に球場であいさつ程度しか面識がないんで。ただ、僕が近鉄時代の2年目に指導していただいた山下さん(和彦現DeNA二軍バッテリーコーチ)に黒羽根選手も指導を受けている、という共通点はあります。以前、山下さんに「あのキャッチャー、めっちゃ肩強いですよねえ」というような話をしたことがあります。

 黒羽根選手が僕のことを「捕手の中の捕手」ですか、照れますね。「投手の良さを引き出すリード」「打者の嫌がるリード」の秘訣……。状況でリードの内容も変わると思いますが……打者にいかに「意識」させるか、だと思いますね。いろいろなことを意識させるリードを僕は心掛けています。まあ、いろいろとありますけど、一番は「意識」させるということを強く思ってサインを出しています。

 次に僕が回すのは、同級生で、昨年までチームメートだった、新井貴浩です。広島に復帰して敵同士になってしまいましたね。まあ、ある意味新天地ですから、なんとか頑張ってレギュラーをつかんでほしいです。移籍してからは会っていません。キャンプ中にメールではいろいろと話はしたんですけどね。

 今年は沖縄で同級生が集まって「51年会」を開催したみたいです。僕は、今年は高知・安芸の二軍でのキャンプだったので、会に出席することができませんでした。その新井にひと言ですか?「(会に)出られなくてゴメン!」。


ふじい・あきひと 1976年6月18日。39歳。右投右打。170cm80kg。大阪府出身。近大付高−近大−近鉄99年2位−楽天05年−阪神11年。昨季通算1000試合出場を達成した大ベテラン。二軍キャンプスタートも精神的支柱に変わりはない
持ち球リレートーク

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NPB現役投手の奥義を大公開! 持ち球の握りを披露しつつ、自らにとって、どんな球種かセルフ解説をする連載。プロの投手から見てスゴイと思う球種を数珠つなぎで展開する。

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