昭和の匂いが立ち込める川崎で昭和の最後の熱い戦い。近鉄先勝!
1988年(昭和63年)は昭和最後の年。89年1月1日から、昭和天皇崩御の7日までの1週間は昭和64年で、厳密には、これが昭和最後の日々となるのだが、まあ、88年を昭和最後の年としても間違いではないだろう。
この年の3月、日本初の屋根付き全天候型野球場が完成した。その名は東京ドーム。
巨人と
日本ハムの本拠地となる東京ドームは、初の公式戦からその威力を発揮した。記念すべき第1戦は4月8日の巨人-
ヤクルト戦(デーゲーム)だったが、この日、東京は大雪。しかし、試合は、快適なエアコンの効いた球場でつつがなく終了した(試合は4対2でヤクルト)。
この年の関東エリアのプロ常打ち球場は、東京ドームのほかに神宮球場、川崎球場、横浜球場、
西武球場の4球場。神宮は大正生まれ(大正15年、26年)の超レトロ球場。横浜は78年、西武は79年完成のかなり新しい球場。いわゆる昭和の匂いを強烈に放っていたのは、川崎のみだった(昭和27年、52年完成)。とくに昭和30年代から40年代の「のぼり坂の日本」の時代の記憶(プロ野球もそうだった)が川崎には残っていたし、それが“誇り”でもあった。
その熱い昭和を象徴する川崎で・・・
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