ペナントレース最高勝率チームが優勝としたことがかえってポストシーズンと乖離の皮肉
この連載も、この号を含めあますところあと3回となったが、
ダルビッシュ有(
日本ハム-レンジャーズ)が、メジャーに旅立った2011年まで話が進んだから、いまは、現代野球の真っただ中。今回からは、筆者なりに考える現代野球のあるべき姿を示しながら書き進めたい。
21世紀に入ってから、もう14年が過ぎようとしているが、新しい世紀に特徴的なことは、ルーキー監督が1年目で即ペナントを手中にするケースが多いことである。そのまま日本一監督となった場合もかなりある。いや、ペナントを手にできなくても日本一監督となったルーキー監督さえ現れた。
2001年、パ・リーグは就任2年目の
梨田昌孝監督率いる近鉄が優勝したが、前年最下位からの一気のV。現代野球は、不確実性の時代に入ったのか、という印象を筆者は抱いた(実際、近鉄は防御率4.98という史上最悪の防御率で優勝したチームとなった。4.98はもちろん12球団最悪。しかし、チーム打率.280は12球団最高。こういう野球のチームが優勝する時代になったのである)。
こういう時代なら、意外なことが連続しても少しも不思議ではない・・・
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