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キーマンインタビュー

西武 菊池雄星 無我夢中の先に――。

 


昨シーズン序盤、開幕ダッシュを果たしたチームの原動力となったのは若手投手、若手野手たちの躍動だったが、その中心にいたのがこの左腕だった。4月にプロ初完封を果たすと、破竹の勢いで勝利を積み重ねていったが、8月に左肩炎症で戦線離脱すると、昨季中の復帰は叶わなかった。痛みを抱えながら投げた試合も含めても、防御率は1点台。この左腕が万全な状態で1年間を投げ通したとき、どんな結果が待っているのか。期待をせずにはいられない。

取材・文=田辺由紀子 写真=高塩隆、大泉謙也(インタビュー)

左肩の不安はまったくない

菊池 ちょっと試合から遠ざかっていたこともあって、試合勘という部分で不安はあったんですけど。オープン戦の最初は制球を乱したりとか、フォームの感じがしっくりこなかったり。ただ、少しずつ良くなっている感じはします。

──具体的にはオープン戦でどういうところを確認していったのでしょうか。

菊池 やっぱりブルペンで投げるピッチャー目線のいいボールと、バッターが感じるいいボールって違うことが多々あるので。キャンプのときにずっとブルペンで調子が良くて、「いいんじゃないかな」と自分では思っていたんですけど、実際に打者に対して投げたときに、バッターからしてみたら“おとなしいフォーム”という感じになってしまっていたので、そこをもう少し体を大きく使ったりして、変えていきました。

──昨夏、痛めた左肩に不安は?

菊池 今のところ、まったくないですね。キャンプ中もブルペンで投げ込みましたけど、痛くなかったので、その心配はなかったです。ただ、実戦から遠ざかっているということに対して、早く投げたいという気持ちはありました。今年は監督の意向で、開幕前に実戦では4試合しか投げないということで、それは昨年とは違う部分なので。

 やっぱり早めに実戦で投げて、課題が出たりとかフォームが違うなと感じたら変えればいいところなんですけど、試合に入っていくのが3月に入ってからとけっこう遅かったので、その部分で少し不安はありました。
2014キーマンインタビュー

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チームのキーマンとなる選手に2014年シーズンに向けた意気込みを聞くインタビュー。

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