たゆまぬ努力でレギュラーの座をつかみ取り1998年、横浜の38年ぶりのセ・リーグ優勝と日本一を経験した佐伯貴弘。現役引退後に指導者となり、自分の若かりし日と重ね合わせ、育成の難しさを学んだ。だからこそ、思い出の試合は、それが重なり合った30年越しの試合だった。 取材・構成=椎屋博幸、写真=BBM 失敗しても起用してもらった日々
1998年の横浜ベイスターズはマシンガン打線と大魔神こと守護神の佐々木主浩などの活躍で38年ぶりのセ・リーグ優勝。そしてパ・リーグの覇者・西武も日本シリーズで破り日本一に輝いた。このチームはほぼ完成されたメンバーで戦ったが、佐伯貴弘は、それ以前、数年間、一軍で起用され続けた経験が、98年に大きく花開いたと懐古する。 今回、思い出の試合に選ばせてもらったのは、1996年の4月5日の開幕試合です(
ヤクルト戦1対4で敗戦)。この年、プロ4年目で初めて規定打席をクリアしたシーズンでもあります。私は、
中日で二軍監督、コーチを経験させてもらって、いかに若手選手育成がチームにとって重要かということが分かりました。その思いを強くさせられ、振り返ると私の原点となった試合です。
監督は
大矢明彦監督。この試合、先発スタメンには一番・・・
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