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野球浪漫2017

阪神・伊藤隼太 『エリート』との格闘 「代打の1打席でも、本当にありがたい。日々、“延命”だと思って立っている」

 


2012年度の阪神ドラフト1位。慶大時代には大学日本代表で四番も担った。「エリート選手」として、大きな期待を背負っていた伊藤隼太。その言葉にどこか違和感を覚えながら結果を残せず迎えた6年目。崖っぷちの状況を自覚し、開きなおった今、新しき道が見え始めている。
文=佐井陽介(日刊スポーツ新聞社)、写真=前島進、BBM

チャンスをつかみ切れず二軍で打撃フォーム改造


 嫌でも「崖っぷち」だと理解せざるを得ない。仲間は1人残らず一軍本隊に合流していったのに、自分だけお呼びがかからないのだから。伊藤隼太は今年3月の苦境を振り返ると、自嘲気味に苦笑いした。

「プロ6年目で初めて二軍キャンプスタートになって……。キャンプ、オープン戦を通じて、1度も一軍に上がれなかった野手は僕だけだった。そういう立場なんだな、と。それは仕方がないことなんです。これまで何度もチャンスをもらっておきながら、つかみ切れなかったんですから。こうなった以上、ファームで絶対的な結果を出さないと、もう一軍には上がれないと覚悟したんです」

 なりふり構ってはいられない。シーズン開幕の直前、わらにもすがる思いで、今岡真訪二軍打撃兼野手総合コーチに指導を仰いだ。

「お前が思っている感覚より、全然『間』が取れていないよ・・・

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苦悩しながらもプロ野球選手としてファンの期待に応え、ひたむきにプレーする選手に焦点を当てた読み物。

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