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野球浪漫2018

西武・十亀剣 クオリティスタートの向こうへ─。

 

10年ぶりの優勝へ、この男の飛躍が絶対条件だ。十亀剣、30歳。当然、本人もその自覚は十分。“突き抜けた投手”になることを誓い、導いた答えは──。
文=中島大輔(スポーツライター)、写真=内田孝治、井田新輔、BBM


波のあるプロ野球人生


 肌寒い夜空から秋雨がポツポツと落ちてくる中、本拠地・メットライフドーム裏の駐車場から十亀剣は一人静かに立ち去ろうとしていた。

 クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ敗退でシーズン終了となった2017年10月16日、苦き敗戦の記憶について、18年シーズン開幕を前に十亀はこう振り返る。

「現時点でCSの借りを返したいという思いはそんなにないですね。あるけど、それは今ではないと思うので。シーズンが始まって、月が進むごとによって変わってくると思うんですよ。今も悔しさはありますけど、その悔しさに至るところまでを大事にしたい。初球ホームランを打たれたことなどを大事にして、開幕を迎えたいと思っています」

 昨年のCSファーストステージ第2戦で、楽天の一番・茂木栄五郎に先頭打者本塁打を浴びて敗戦投手になってから5カ月半後の18年4月3日。ライオンズが所沢移転40周年を迎えた今季、本拠地開幕戦の先発マウンドを十亀は託された。相手は・・・

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苦悩しながらもプロ野球選手としてファンの期待に応え、ひたむきにプレーする選手に焦点を当てた読み物。

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