チームが3年連続のAクラス入りをかけて12連戦に突入している最中、本来ならグラウンドにいるべき男の姿が今年はない。8月に死球による骨折で戦線を離脱、その後は右肩の手術に踏み切った。筒香、ロペスと並び、ベイスターズ野球の象徴でもある梶谷隆幸は、一軍の動向を気にしながら、横須賀で自分と向き合っていた。 写真=桜井ひとし、BBM 右肩手術を決意した理由
複雑な思いはしまい込んだ。梶谷隆幸は現実と向き合い、明るくなるはずの未来にかけた。
DeNA球団から、右肩のクリーニング手術を受けたことが発表されたのは8月20日。残りシーズンは棒に振り、横須賀にあるベイスターズ球場でリハビリに取り組んでいる。
「手術をせずに来年を迎えるなら、きっと同じことの繰り返しになる。やらずに後悔するより、やって後悔したほうがいいと思いました」。攻守走、三拍子そろった男の苦悩は2年前の2016年にさかのぼる。「最初に痛くなったのは8月ぐらい。オフになれば治るだろうと考えていたんですけど……」。
ラミレス監督の就任1年目は打率.273、18本塁打と上々の成績を残し、球団初のクライマックスシリーズ(CS)進出を支えた。主軸の1人としてチームの成熟を肌で感じていた時期。しかし・・・
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