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快進撃を続ける広島で、新人ながら開幕一軍入り。信念でもある変則右サイドハンドから放たれる独特な軌道の直球を軸に、バットの芯を外す投球で活路を見いだす。大学、社会人を経て今年25歳でのプロ入り。ほかのルーキーとは違った覚悟を持って、プロの一歩を踏み出した。※成績、記録は5月15日現在。
取材・構成=菊池仁志、新ヶ江周二郎、写真=毛受亮介、前島進

開幕一軍の経験が糧


──これまで、一軍で8試合に登板。どのような課題を持っていますか。

西原 僕には左バッター対策がどうしても付いてきますね。苦手とは思っていないんですけど、数字には傾向として出ているので。左をしっかり抑えられるようになることが今は一番です。

──右サイドハンドですから、左打者にとって見やすい角度なんでしょうか。

西原 それもあるんでしょうけど、そうなると投げ方を変えないといけなくなるので。そうではなく変化球の精度の問題ですね。精度が低いと打たれるので、そこを修正しながら続けていけるかどうか。

──どんな球種を使って左打者を攻めていこうとしているのでしょうか。

西原 外のシンカー系の球と内のスライダー系のボールが思い浮かびます。それを投げ切れないと打たれてしまうので、しっかりイメージを持った中で攻めていかないといけません。今は少しずつ、やろうとしていることが形になりつつあると感じています。

──ツーシームが特長的です。

西原 そうですね。変化が大きいのでチェンジアップやシンカーだと言われたりするんですけど。今、自信を持って投げられているのはカットボールとスライダーです。


──二軍では無失点を続けましたが、一軍では防御率7.84です。

西原 打たれたときは抑えようという意識が強過ぎて、力だけでいってしまうところが反省点です。押すところは押す、かわすところはかわす、とメリハリをつけていきたいですね。二軍では結果的にゼロで抑えているんですけど、中には甘いところでも偶然抑えたものもあります。ただ、開幕から一軍を経験させてもらって、そのイメージが自分の中で具体的に分かっていたので、ファームで投げて抑えたときも一軍だったらどうだっただろうと当てはめて考えることができました。そうやって一軍に上がったときに戦力になれるように、と考えてやっていました。

──一軍と二軍で打者のレベルの違いを感じますか。

西原 技術的には大きくは変わらないと思うんですけど・・・

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