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有望若手インタビュー

西武・山川穂高インタビュー「一番大きい目標は、三冠王」

 

5月のファーム月間MVPを獲得した大砲・山川穂高が、その後もファームでホームランを量産中だ。7月27日現在、17本塁打はイースタン・リーグのトップ、50打点はリーグトップタイ。昨年のファーム最多本塁打を現時点ですでに超えている。ファームでのびのびとプレーし、ムードメーカーとしてチームをもり立てる一方、初の一軍昇格では壁にもぶつかった。入団前から「おかわり2世」として大きな期待を寄せられる22歳に現在取り組んでいること、一軍での経験から得たこと、そして今後の目標について聞いた。
取材・構成=田辺由紀子、写真=神山陽平、高塩隆

成長と課題


──今、ファームで一番力を入れて取り組んでいることは何ですか?

山川 おおまかに言うと、守備ですね。三塁守備に取り組んでいますが、とにかく足を動かすことを意識して、どんどん捕りに行く。攻めて捕りに行くことを意識して、強いボールをしっかり投げる。バッティングに関しては、どうやればホームランを打てるか。どうしたら三振しないかということを考えながらやっています。

──その取り組みは、これまでやってきたこと、プロに入る前と違いがありますか。

山川 大学時代というのは一発勝負の試合が年に2回あって、そこで結果を出さなくてはいけない。調整を優先させていたので、何かに新しく取り組むことは少なかったですね。プロはファームでも毎日試合があるので、「昨日はあんな感じだったから、今日はこんなことをやってみよう」と考えながらできるので、いろいろなことを試すことができ、成長を実感できます。

──6月21日に一軍に初昇格し、5試合に出場。一軍でプレーした感想は?

山川 結果は出なかったんですが、僕自身は、それはそれで成長できたかなと思っています。プロでは毎日試合があると言っても、一軍では僕はレギュラーではないので、相手の状況もよく分からない、雰囲気にもまだ慣れていないという状況でしたから。あそこ(一軍)でずっとやらないといけないと思っているので、まずはいい経験をしたのかなと。

──雰囲気を感じることができた。

山川 一番は雰囲気ですね。チーム内での雰囲気も一軍と二軍では、人が違うからやっぱり違う。一軍ではこういうことをやっているんだ、試合ではこんな感じ、相手チームはこんな感じなんだとか、そういうのは少しはつかめたかなと思います。

──その中で、課題というのは見つかりましたか。

山川 自分の力を出すために・・・

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