今季もこの男がチームの救世主となるか。負傷離脱などが相次ぐチームで気迫あふれるピッチングを披露するサブマリンは昨季の6勝を上回り、先発陣の軸となることが求められている。熊本出身の九州男児。これまで以上に重圧と期待がかかるが、今できることを必死に続け、チームと地元の希望の光となる。 明暗分かれた2試合をさらなる成長の糧に
――開幕は二軍スタートでした。昇格するまで、どのようなことを考えて調整を続けていたのでしょうか。
山中 オープン戦が終わってから、高津(臣吾)コーチから「絶対チャンスは来るから、しっかり準備はしておいてくれ」と言われていたので、いつ呼ばれてもいいように戦える準備といいますか、しっかりと状態を上げていこうとそういう思いでいました。(オープン戦終了時点では)まだ状態が上がり切っていなかったので、良い調整期間を設けてもらったなと結果的には思います。
――二軍で3勝を挙げ、4月20日の
阪神戦(甲子園)で今季初登板初勝利。6回1失点の好投でした。
山中 点は取られましたが、最少失点で終えることができ、先発としては最低限の仕事ができたのかなというふうには思います。野手の皆さんが打ってくれて、中継ぎの皆さんが抑えてくれたおかげで勝てたので感謝したいですね。
――毎回のようにランナーを出しながらも1失点。粘りのピッチングは山中選手の持ち味です。ご自身の投球スタイル、特徴はどういったところにあると考えていますか。
山中 バッターがタイミングを取りづらい投球をする、バッターが嫌がるような投球をしていくことを目指してやっています。僕は球速が遅いので、その分、高低、前後、緩急、サイドと幅広く使わないといけません。そういったことを意識してやっていきたいですね。
――20日のマウンドではそれができていましたね。
山中 はい。それができなかったのが27日の
広島戦(神宮)です。チームのみんなに申し訳ないです。
――5回8失点で3被本塁打。自身の中で感覚のズレが生じていた?
山中 そうですね・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン