25年ぶりVに沸いたチームの中で自身初の一軍完走。安部友裕はCS、日本シリーズでも先発メンバーに名を連ねて確かな爪あとを残した。飛躍のシーズンを送ったが、それはあくまでも通過点。不動の存在となるべく、鍛錬の毎日を過ごしている。 取材・構成=吉見淳司、写真=太田裕史(インタビュー)、BBM 攻守で印象的な2つのプレー
2008年に高校生ドラフト1巡目で入団した安部友裕。華々しい活躍が期待された逸材はしかし、昨年までの8年間で計165試合の出場にとどまり、才能を発揮し切れずにいた。背水の陣で挑んだ16年シーズン、精神面の変化が好結果をもたらすことになった。 ――安部選手にとって2016年はプロ9年目のシーズンでした。レギュラー獲得に向けて意欲を燃やしていたと思いますが、開幕前には同じ内野手のルナ選手が加入。それを知ったときの率直な気持ちを教えてください。
安部 同じ内野手でサードを守れるということもあり、ライバルが一人増えるという感覚でした。ただ、「嫌だなあ」という思いはなく、僕は僕という気持ちでしたね。
――開幕一軍入りし、ルナ選手が故障した4月中旬ごろから頭角を現していきました。昨年は5月初めに二軍落ちし、再昇格も9月と苦しみましたが、昨年とはどこが違ったのでしょうか。
安部 よく聞かれるところなのですが、今年はとにかく腹をくくって臨みました。技術というよりも、気持ちの面が大きく変わったと思っています。あまり言いたくない部分もあるんですけど・・・
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