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ソフトバンク・石川柊太インタビュー 日々、自分探し 「自分が進むべき方向性が見えてきました」

 

またソフトバンクの育成出身選手だ。交流戦開幕とともにそれまでのリリーフから先発に配置転換されると、期間中に2勝で交流戦Vに貢献。その後も白星を重ね、前半戦6戦(先発)4勝1敗と、ケガ人続出で苦しいやりくりを強いられるホークスの台所を救った。彗星のごとく現れた185センチの大型右腕・石川柊太は、昨季7月に支配下登録された育成出身投手。楽天と熾烈な優勝争いを繰り広げる後半戦、カギを握るのはこの右腕かもしれない。
取材・構成=坂本匠、写真=湯浅芳昭


千賀滉大ではなかった!


──プロデビューも飾り、リリーフから先発に転向してローテーションに加わるなど、取り巻く環境が激しく動いた前半戦を振り返って、率直な気持ちを教えてください。

石川 充実しています。充実していますけど、一軍でしかも先発ローテーションで回るのはプロ4年目で初めてのことなので、体の疲れはどうしても感じますね。毎試合毎試合、ギリギリというか、目いっぱい投げての現在なので。経験のある方のように(力を)セーブする感覚も持っていないですし、その余裕も、実力もないので、全力で目の前の試合に臨んでいます。ただ、これまで(3年間)のことを考えれば、充実しているのは幸せなことですけどね。

──プロ入団は育成契約で、3年目の昨季途中(7月1日)に支配下契約を勝ち取りました。それ以前は故障の連続で、入団から2年間、二軍公式戦での登板もなかったわけです。昨年までとの立場がガラリと変わる中で、前半戦先発4勝は、リリーフでシーズンをスタートしたことを考えても、なかなか想像できなかったのでは。

石川 一軍で投げることは当然しなければいけないと考えていましたけど、「この1年はリリーフで」と思っていましたので、先発もそうですけど、自分が思っていたよりはできているかな、という感覚はあります。今年は新人王を目標にスタートしていて、結果的にそれに近づけていることはうれしいことです。

──昨季は支配下契約後に一軍昇格もありましたが、デビューはお預け。その中で二軍公式戦4勝無敗と今季につながる結果を残してオフを迎えていました。このオフの過ごし方はとても重要だったと思います。

石川 毎年、次のシーズンが勝負と位置付けながら、“自分探し”というか・・・

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