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岡本和真が本塁打!巨人の高卒新人打者列伝

 

巨人の高卒新人打者の岡本和真(智弁学園高)は9月5日のDeNA戦(横浜)で第1号を放った。プロ入り3試合目、3打席目の一発である。2リーグ制(50年)以降、巨人の高卒新人打者で本塁打を打っているのはこの岡本で5人目。93年の松井秀喜以来、実に22年ぶりのことである。岡本の本塁打を機に、今号ではこれまでの高卒新人打者たちの1年目の成績にスポットを当ててみたい。(記録は9月8日の時点)

巨人で93年の松井秀喜以来となる高卒新人本塁打を記録した岡本和真。これからどこまで成長するのか楽しみな逸材である



前評判どおりの活躍を見せた黄金新人たち


 社会人、あるいは大学を経てプロ入りした選手に比べて経験が浅い高卒打者の1年目の成績は当然ながら低調だ。

 かつてはプロ入り早々、先輩打者に肩を並べる高卒1年目の打者もいた。52年に高松一高から西鉄入りした中西太は1年目に打率.281で12本塁打を打っていた。中西は翌53年からは4年連続してパ・リーグの本塁打王になっていた。53年に水戸商高から西鉄入りした豊田泰光は27本塁打を放っていた。高卒新人選手の最多本塁打新記録である。

 豊田の記録が更新されたのは86年にPL学園から西武入りした清原和博で31本。同時に打率.304で、高卒新人で初の3割打者になっている。その後、高卒新人打者で1年目に2ケタ本塁打を打つ新人は現れなかった。

 93年に星稜高から巨人入りした松井秀喜の11本が、高卒新人打者としては7年ぶりの2ケタ本塁打であった。この93年の松井は開幕戦には一軍入りしていなかった。オープン戦では53打数5安打の打率.053の本塁打ゼロとあって、松井はファームからの出発となった。4月10日の開幕戦に巨人は東京ドームの横浜戦に5対2で勝ったが、この日、松井の姿は高知県営球場にあった。イースタン・リーグのヤクルト戦に一番・左翼手でスタメン出場し、4打席目の7回に第1号本塁打。両翼91メートルの同球場の外野席最上段に高く生えた木の上の枝に当たって跳ね返った。木がなければ当然、場外への本塁打。この日は本塁打を含めて4打数2安打であった。

 松井の一軍デビューは5月1日のヤクルト戦(東京ドーム)で七番・左翼手。1打席目は二ゴロだったが・・・

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