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記録の手帳 / 千葉功

日米を通じて山田哲人が3人目、「2年連続トリプルスリー」の価値

 

ヤクルト山田哲人が今シーズンも打率.304、38ホーマー、30盗塁で2年続けてトリプルスリーを達成した。昨年、山田と一緒にこの記録を実現したソフトバンク柳田悠岐は今年はケガに泣かされ、本塁打と盗塁は30に遠く及ばなかったのを見るにつけ、この記録の難しさをあらためて痛感させられる。山田の2年連続のトリプルスリーはメジャー・リーグでも、まだ2人しか達成していない貴重な記録なのである。

ケガでの離脱も乗り越え日本球界初の快挙を達成


 昨年は山田とともに脚光を浴びた柳田は打率こそ.306をマークしたが、本塁打は18本、盗塁は23に終わり、ともに30には遠く及ばなかった。

 特に柳田が痛かったのは出足でつまずいたことだ。4月を終えて打率は.236で、本塁打はわずかに2本。5月に月間打率.346で5ホーマーを放って持ち直したかに見えたが、6月は3本、7月も2本と一向に調子は上向かない。【A表参照】


 ようやく8月になって月間打率.347で6ホーマーと復調して2年連続のトリプルスリーにわずかな希望を残していたが、9月1日の西武戦でそれは絶望的となった。3回に炭谷銀仁朗が打った浅い飛球をスライディングキャッチしたときに右手の薬指に打球を受けて精密検査の結果、右手薬指の骨折で全治6週間と診断され、この試合がレギュラーシーズン最後の出場となった。

打率は及第点の成績を残したが、他の2部門でトリプルスリーには届かなかったソフトバンク・柳田悠岐。この男の力なら来シーズン以降も再び獲得できるチャンスは十分にある


 一方の山田・・・

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プロ野球アナリスト千葉功によるコラム。様々な数値から野球の面白さを解説。

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