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記録の手帳 / 千葉功

現代の投手はもう打撃を捨てたのか?「9番目の打者」のあり方を問う

 

「投手も9人目の打者である」という言葉がウソみたいに聞こえる昨今のプロ野球である。投げることだけに甘え、打撃にまったく意欲を見せない投手が大多数である。投手も打席に立つセ・リーグで投手の平均打率が1割にも満たない現実。今号は投手の打撃に焦点を当ててみたい。(記録は7月25日現在)

打撃でも3割近いアベレージを残している巨人菅野智之。ピッチングだけでないことをこれからも結果で証明してもらいたい


投手による3本塁打はすべて外国人選手


 7月23日のプロ野球は投手のトピックスが満載だった。まずは広島岡田明丈中日戦に先発して7回二死まで1失点で8勝目をマークしたが、6回まではパーフェクトピッチングであった。しかも打っても3打数2安打3打点の活躍。いかにチーム打率がリーグ1位の広島でも投手の3打点はこの試合が初めてであり、投手による打点も初であった。

 阪神メッセンジャーヤクルト戦で8回まで無失点で10勝目を挙げたが、この日メッセンジャーは3回に来日8年目で初の本塁打を記録。2投手とも打撃でも大きく貢献して勝利投手になった。

 現代の投手たちが打撃にあまり意欲を見せない理由の1つに、打つことで投球に支障をきたしてはならないという意見や思いがある。しかし実際は打撃によって投球に何か悪影響を及ぼすアクシデントはほとんど見ることはない。筆者からすれば、打てないことに対する屁理屈にしか聞こえない。

 今シーズンのセ・リーグ投手の打率は・・・

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