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記録の手帳 / 千葉功

2017随想集(6) ──8月のプロ野球から──

 

8月の野球界は、夏の高校野球では花咲徳栄高が埼玉に初の優勝旗をもたらした。大会自体は新記録の68ホーマーが乱舞し、決勝で敗れた広陵高の中村奨成は6ホーマーを放って、大会新記録を樹立したことで記憶されるだろう。一方、プロ野球でもDeNAが本拠地での8月22日からの広島との3連戦で3試合ともサヨナラ勝ち。目下首位の広島との10ゲーム差はまだ大きいが、もしかしたらと期待を抱かせる、強烈なインパクトを与えてくれた3連勝であった。(記録は8月30日現在)

DeNAは8月22〜24日の広島戦で、3試合連続のサヨナラ勝ち。この勢いでさらなる躍進となるか!?/写真は8月22日


DBが3試合連続のサヨナラ勝利


 3試合連続のサヨナラ勝ちはプロ野球史上15度目のことであるが、DeNAにとっては前身の大洋が1960年に記録して以来57年ぶり。この60年に大洋は球団初の優勝を飾っているだけに、今シーズンも奇跡が起きるのではないかと淡い期待を抱かせてくれる。

 60年の大洋は開幕から6連敗。それが4月19日から6連勝し、4月26日に10勝10敗の五分とした。ここから躍進が始まった。6月26日の国鉄戦に5対4でサヨナラ勝ちした大洋は、6月29日の巨人とのダブルヘッダーにも2試合続けて12回裏にサヨナラ勝ちを収めた。

 3試合連続のサヨナラ勝利で大洋は首位の中日にグッと接近し・・・

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