オープン戦は若手にとってプロ人生を左右する期間
高卒ながら木製バットへの対応力も光っていた平沢。いいモノを持っていたら1年目からでも試合に使ったらいい。さあ、開幕ではどうなるか楽しみやな
1カ月に及ぶキャンプが終わった。さあ、いよいよ実戦に突入よ。オープン戦のスタート。若手が一軍に残れるかどうか。試される時がきた。それも最後の最後まで……というわけではない。時間は限られている。チャンスはわずか。それをモノにできるかどうか。選ぶほうも、選ばれるほうも、シビアな状況に入った、ということやね。
オレも昔は試されていた。早大から入団した1年目。ドラフト1位といっても、果たしてプロで通用するのか……。そういう視線で見られていたし、オレもそれを感じていた。だから最初から思い切って、力をすべて出し切る。そういう気持ちで向かっていったのを覚えている。
1年目のキャンプはアメリカ・アリゾナやった。そんな中、キャンプ終盤に実戦が組み込まれた。ちょうどアリゾナでキャンプを張っていた大洋との練習試合よ。球場はメサやったと思う。そこでオレはホームランを打った。プロ1号やった。これが出て、随分、気持ちがラクになった。必死にやっても結果が出なければ、どうしてもネガティブになってしまうところが、いきなり打てた!これで「やっていける!」と、心の中で叫んだもんね。それくらい、オレの中では価値のあるホームランやった。キャンプを打ち上げ、国内オープン戦の初戦となった3月18日の
西武戦で、また一発よ。それも3ランやった。さらに20日の甲子園での
巨人戦で3安打を記録した。やはりスタートが肝心。ルーキーや若手にとって、オープン戦で抱いた自信めいたものは、ホンマに大きい。プロ人生を左右する期間……といっても、決してオーバーではないと思うよな。
オレのことは、これくらいにしといて、今年も新戦力とされる若い選手の話題が豊富に出ている・・・
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