選手たちがしっかりと役割を果たし、四番・阿部が好調な巨人の開幕5連勝には納得や
それぞれが役割をこなす巨人はスキがないチームや
週べで「日本一早い順位予想」をここ数年、続けて行っている。今年、混戦とされるセ・リーグで、オレの優勝予想は巨人。理由はもちろん戦力補強なのだが、やはり潜在能力はNo.1と感じているからだ。
その巨人が抜群のスタートを切った。開幕の
中日戦[東京ドーム]に3連勝。続く
DeNA戦[横浜]も、この原稿を書いている段階で2連勝。開幕から5連勝と、ロケットスタートを決めた。
最もインパクトがあったのは阿部(
阿部慎之助)の存在。オレは巨人優勝予想の条件に「四番は阿部にすること」を挙げていた。外国人を含め、四番候補が何人もいる中で、阿部を四番に据えていることが、最も座りがいい。その安心感、安定感こそが四番の重みであり、オレは阿部が最もふさわしい存在と確信していた。
四番・阿部でスタートし、四番がサヨナラホームランを打ったりしての5連勝よ。一番チームが乗っていける状況ができたわけよ。でもね、オレが思うに、巨人のスタートダッシュは「普通に戦っているから……」できたものと感じるよね。力のあるチームが普通に戦えば、それなりの結果がついてくる。その典型が今の巨人やと思うよ。
それぞれが役割を考え、与えられた仕事をこなす。出塁を求められれば、それに応える。つなぎを求められれば、それに沿ったバッティングを実践する。代打・村田(
村田修一)のヒットとか、坂本(
坂本勇人)の右打ちとか……。こういうことが自然にできるチームは強いわけよ。これは投手陣もそうで、先発、セットアッパー、クローザーがキッチリと役目を果たす。スキのないチームはこういう形を指す。
これを無理してやっているかといえば、そうではない。先に書いたように、今の巨人はごくごく普通に戦っているわけよ。開幕当初の気持ちの高ぶりを抑え、普通に役割をこなしていく。シンプルな戦い方は逆に難しいけど、巨人はそれができている。これが続けば大崩れすることはない。野球とは基本に忠実で、それを普通に行えることが武器になる……ということをあらためて考えさせてもらっている。今のところ、巨人に死角は見えないもんね。
逆に、この普通をできていないのが
阪神……ということになるんかな……。3月31日からの開幕3連戦の
広島戦[マツダ広島]。オレは現場で3試合を見守った。初戦は勝ったけど、その後連敗し、負け越しのスタートになった。やはり阪神は普通に戦っていなかった……というのがオレの印象やったわね。特に投手を含めた守りの部分。これが普通やなかったわ。
開幕3連戦で、記録に出た失策が8個もあった。投手が3、内野手が3、外野手が2。ただ、これも原因がある、内野手の・・・
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