西武ドラフト3位の源田
オレの新人王獲得はホンマ“運”があったわ
この原稿を書いている時点で、交流戦も終盤。最高勝率争いは混戦である。可能性のあるチームが5、6球団あり、最後の最後までもつれそうだ。皆さまが読んでくださるときは、最高勝率チームは決まっている。さあ、
広島か
ソフトバンクか、それとも西武か。今年の交流戦は
巨人、
ヤクルト以外はホンマ、白熱の戦いやったし、大いに盛り上がったんやないかな。
そんな中、オレは6月13日。甲子園での
阪神対西武戦を生観戦した。ともに好調で、実に見応えのある戦いやったけど、オレはそこで“実戦型新人”の動きに、目を奪われた。
「なるほど、ということは、今週のテーマは新人王予想ってところですか? それはいいですね。かつての新人王が語るルーキー診断。これでいかがでしょうか」とタイミングよく連絡してきたのが、編集担当のS君。オレの狙いを読み取り、先に先に進めていく図々しさ。これぞ編集者根性よ。さすがにオレも「分かった、それで書いていくわ」と従うだけよね。
“かつての新人王”か……。ご存じの方も多いと思うけど、オレは新人王やったんよね。今からもう37年前である。相当古い話になったわ。1980年。早大から阪神にドラフト1位で入団した1年目。でもね、思い出せば、よく新人王になったな……と、しみじみ振り返ることになるんよ。そらそうよ。あんなシーズンのスタートを切って、よく新人王に……という1年やったからね。
当時、阪神の内野陣はスゴい先輩の選手がいて、そら高いカベやった。三塁が掛布(
掛布雅之現二軍監督)さん、ショートが真弓(
真弓明信)さんで、二塁に
中村勝(
中村勝広)さん、榊原(
榊原良行)さん、一塁が
藤田平さんよ。そこにもっと高いハードルが存在した。監督の
ドン・ブレイザーよ。これは有名な話になっているし、このコラムでも何度か書いたけど・・・
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