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岡田彰布コラム

ポスティング制にしっくりこないわ、でもビッグ大谷になってほしい。それと秋季キャンプ、これは若手の飛躍には大事よ

 

大谷、メジャーに行くなら世界をアッと驚かせろ


 いろいろ考えるもんやね。背番号「11」にちなんで、11月11日11時、記者会見……。そう日本ハム大谷翔平である。この席上、メジャー・リーグ行きを表明したのである。

 まあ、このタイムスケジュールの演出には驚いたけれど、メジャー行きにはビックリすることはなかった。これは既定路線であり、こうなることは分かっていたからである。

 日本ハムに入団した時点で、ポスティングシステムでの移籍は決まっていた……ということらしい。それが今になったということ。すべて納得済みのことやから、周囲がどうのこうの言うことではない。ただオレの個人的な見解と言うか、どうもポスティングというのがシックリとこないんよね。

 オレも現役時代、選手会の会長として、FA問題に取り組んだ経験がある。なんとか選手の権利を改善したいと、FA制度に向き合い、そこから現在のFA、そして海外FAのシステムが形成されていった。特に海外FA権は、長く日本球界で働き、そして手にした権利である。だからこれを行使してメジャーを目指すのは抵抗ないのだが、海外FA権を取得する前に、ポスティングというシステムで挑むのは、やっぱりスッキリしないんやね。

 1年でも早くメジャーに行きたい……という気持ちは分かる。海外FA権を取得できたころには年齢的にも、キャリア的にもピークを過ぎているかもしれない。だから自分の力が伸びていくときにメジャーに行きたい……と感じるのは理解できる。でも、それを目指すために、FA制度を無視してのシステム作りというのは、オレには納得できないところでもある。

 そんなことを考えても、来季、大谷はメジャー・リーグのユニフォームを着るわけよ。野茂英雄ダルビッシュ有、田中(田中将大)のマー君、マエケン(前田健太)ら以上の騒ぎになるやろうし・・・

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岡田彰布のそらそうよ

岡田彰布のそらそうよ

選手・監督してプロ野球で大きな輝きを放った岡田彰布の連載コラム。岡田節がプロ野球界に炸裂。

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