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選手に必要な試練を課し、育成法を模索していく

 

 オリックス・バファローズは今季、ここまで多くの故障者を出しました。そのことは二軍の在り方をあらためて考えさせられる契機の一つとなりました。

 球団は昨季から、将来有望な若手野手にはウエスタン・リーグでシーズン300打席を立たせる方針を打ち出しました。堤裕貴選手(338打席)、武田健吾選手(331打席)、奥浪鏡選手(337打席)の3人が到達し、堤、武田両選手は打撃ベストテンにも名を連ねました。今季も奥浪選手がすでにクリアし、堤選手は届くのが確実な状況です。

高卒2年目の奥浪鏡。昨季に続き、今季もファームで300打席以上に立ち、チームトップの6ホーマーを記録している[写真=湯浅芳昭]



 今季のオリックスのウエスタン・リーグでの試合数は130。雨天などで中止になると、代替試合は行われません。社会人や独立リーグのチームとの練習試合を組み込むことで補っているのが現状です。選手育成には十分な実戦機会が欠かせません。しかし、二軍戦で有望選手に300打席立たせようとすると、たとえ130試合すべてが実施されても、足りないのが率直な印象です。

 特にオリックスは今季、一軍での活躍を期待した選手が多数ケガで二軍落ちし、二軍戦を復帰への調整に充てるケースが続出しました・・・

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セトヤマ雑記帳

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オリックスの球団本部長の要職を務める瀬戸山隆三がチーム運営について語る連載コラム。

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