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巨人・公文克彦「ファームで打たれるわけにはいかない」

 

新人年に3試合に登板し、高い奪三振能力を披露して“ポスト山口鉄也”と大きな期待を受けた。昨年、今季と同年代の2人のライバルにその座を譲る形で一軍登板機会を得られなかったが、ファームでは新球を習得し、リリーバーとしての評価を高めた。一軍のリーグV逸は、公文克彦らにはチャンスである。



活躍の陰に新球のツーシーム


 ピンチでも冷静だった。10月3日に行われたソフトバンクとのファーム日本選手権(サンマリン宮崎)。2点ビハインドの9回二死一、三塁、もう1点も与えられない場面で公文克彦がマウンドに上がった。金子圭に対し、カウント1ボール1ストライクから126キロのスライダーで追い込むと、最後は直球で二ゴロに打ち取った。「(直前の)スライダーがうまく低めに決まってくれました」。一塁側ベンチに歩を進める姿には、リリーフエースの風格が漂っていた。

 今季はイースタン・リーグで2位タイの44試合に登板。3勝1敗、防御率1・78の好成績を収めた。1イニングを抑える力はもちろんあるが、今季はイニング途中のピンチの場面での起用が目立った。インステップから放たれる145キロ前後の直球とキレのあるスライダーは左打者にとって厄介で、ワンポイントでも力を発揮する使いやすさは、首脳陣にもありがたい存在。岡崎郁二軍監督も「公文は安定していた。もともと力は持っているから」と高く評価する。

 今季の活躍の陰には新球のツーシームの存在がある。これまでは直球とスライダーを軸に外角中心の配球がほとんどだったが、スライダーとは対をなす曲がりを見せるツーシームで内角攻めという選択肢も加わった。本人も「攻め方に幅が広がったと思うし・・・

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