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ファーム選手クローズアップ

ロッテ・肘井竜蔵 天性の打撃感覚を磨く

 

育成契約からはい上がり、アクシデントにも負けず、明るく、一歩ずつ、マイペースに。若カモメの飛躍の時は近い。


「今日は課題の真っすぐを一発で仕留められた。復調のいい兆しかなと思います」。4月19日、今季初めてQVCマリンで行われた西武との二軍戦、肘井竜蔵は途中出場で左翼の守りに就くと、訪れた最初の打席で岩尾利弘のストレートを鮮やかにとらえ、左中間を真っ二つに破る二塁打を放った。19日時点で打率.185と思うような数字は残せていないものの、「悪い打席が多いわけではない。きっかけ一つで上がっていくと思う」と語っていた“きっかけ”をつみかけている。

 2014年に育成ドラフト1位でロッテに入団。15年に支配下登録を勝ち取ると、開幕一軍、さらに日本ハムとの開幕シリーズ3戦目にはスタメン出場を果たし、初ヒットとなる適時二塁打も放った。思えばこのプロ初ヒットも逆方向への一打。今季から二軍打撃コーチに就任した大村巌コーチは・・・

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