左脚の状態を考慮したスタートにも焦りはなかった。実戦登板で見せた大器の片りん。一軍のマウンドへ、着実に歩みを進める。 雌伏の時を経て、持ち味の剛速球は鋭さを増した。5月28日。ホークスの新ファーム本拠地、タマスタ筑後のマウンドに
高橋純平が上がった。プロ入り後、初めての実戦。3回に2番手で登板し、
広島打線相手に初球から146キロを計測。スタンドをざわつかせた。一死一塁から
庄司隼人にボークを宣告されたストレートを右翼席まで運ばれたが、その後は危なげない投球で、2回を2失点。「思っていたより空振りも取れたし打ち損じもありました」と自身も少し驚いたようだった。
高卒新人たちが続々と初実戦を経験する中、高橋の場合には、デビューを遅らせる事情があった。初めての全国大会は昨春のセンバツ。最速152キロのキレのある直球を武器に県岐阜商高を8強に押し上げ、一気に注目度を高めた。当然、夏の甲子園での活躍を期待されたが、夏の県大会直前、左太もも裏の肉離れを起こす。U-18ワールドカップには参加できたものの、左右の脚には筋力差が生じていた・・・
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