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進め!次代のスター候補たち ファーム便り

楽天・今野龍太 発展途上の快速球で勝負

 

今季開幕後に支配下登録に返り咲き、さっそく一軍のマウンドに上がった。強打者の洗礼を浴びたものの、リ・スタートの第一歩を記せたことは大きな収穫だ。22歳の右腕は再びの一軍昇格を目指し、ファームで腕を磨く毎日だ。

投手/4年目/22歳


 歓喜の瞬間が訪れたのは、シーズン開幕から1週間後の4月6日のことだった。球団は育成選手の今野龍太が支配下登録されると発表。スーツ姿の今野が記者会見の席上で口を開く。

「やっとスタートラインに立つことができた。今年は勝負の年だと思っていたので、これからも死ぬ気で頑張っていかないといけない」

 覚悟の再出発となった。

 春季キャンプが終わり、オープン戦途中から一軍に呼ばれると、そこからしがみついた。梨田昌孝監督は「球に力がある。オープン戦で見たとき、あの球は使えるなと思った」と評価する。背番号は「090」から「98」となり、さっそく一軍の全体練習に合流した。

 地元・宮城の岩出山高出身。全国的には無名の右腕だったが、3年夏の宮城大会2回戦で16奪三振、ノーヒットノーランを達成。一躍脚光を浴びることになった。14年ドラフト9位で楽天に入団。同期の1位は同じ高卒の松井裕樹だった。将来性を買い、1年目から星野仙一監督(当時)が一軍で起用し、5試合に登板した。

 アクシデントに遭遇したのは2年目の15年・・・

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