今後の活躍が楽しみな逸材に迫るインタビュー企画。第3回は、貴重な左の中軸打者として期待される新“星”が登場。豊富なスポーツ経験で養った身体能力は一級品だ。オープン戦で受けた本拠地の声援を力に、一軍戦力へ突き進む。 取材・構成=武石来人 写真=菅原淳、大賀章好、YDB 課題の中にも光るところを見せた1年目。悩んだ際にはコーチ陣の助言が救ってくれた。その安心感もポジティブに練習に打ち込ませてくれる要因だ。スイング一つにも妥協せず全力で取り組んでいく。 ──ルーキーイヤーの昨季、高校を卒業し、自身初めての寮生活となりましたがもうなじみましたか。
粟飯原 そうですね。もうだいぶ慣れてきたかなと思います。
──プロ野球選手として1年を過ごし、アマチュア時代とはどんなところに違いを感じたのでしょう。
粟飯原 一番差を感じたのは、スピード感ですね。投球はもちろん打球の速度や、守備のスピードも段違いでした。
──昨年はイースタンで59試合に出場し4本塁打。パンチ力を披露しました。順調にアピールできたと思いますか。
粟飯原 去年はシーズン通して試合であまりいいところを見せられたという感覚はないんです……。あえて言えば、ホームランも打てることを相手にも味方にも見せられたかなと思います。
──昨年は、どんなことを課題に試合へ臨んでいたのでしょうか。
粟飯原 一番は守備面ですね。アウトに取れるボールは絶対にアウトにしようという思いでした。
──二塁、遊撃と複数ポジションを守っていたところはいかがでしたか。
粟飯原 守備位置が違うから難しいとかはなかったですね。単純に球際など、自分の技術面で足りないところがあったと思います。でもマイナスに考えず練習していこうと意識していました。エラーやミスが続いたときは、とにかく練習するしかないな、と。
──打撃面ではどんな取り組みをしていましたか。
粟飯原 積極的に自分のスイングをすること、力強いスイングをつくることを意識していました。
──コーチの方からは、どのようなアドバイスをもらいましたか。
粟飯原 僕自身・・・
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