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日本シリーズ進出をかけた戦い!今年のCSはロッテ・福浦に注目

 

3位でCSに進出する千葉ロッテのキーマンになるか注目



CSで勝負強さを見せる千葉ロッテ・福浦


 クライマックスシリーズ(CS)には、セ・リーグはヤクルト巨人阪神、パ・リーグはソフトバンク日本ハム、ロッテが駒を進めた。短期決戦だけに、シーズン中に好成績を残した選手が突如スランプに陥ったり、「CS男」と呼ばれる選手が出現することもある。
 今回は過去(04〜06年のパ・リーグのプレーオフも含む)の個人通算打撃成績をチェックしてみた。

 通算試合のトップ3は、1位・和田一浩西武中日)45、2位・井端弘和(中日、巨人)40、3位・荒木雅博谷繁元信森野将彦(いずれも中日)37、となっている。和田は西武時代に13試合、中日時代に32試合に出場しているので、セ・リーグでは井端がトップ。パ・リーグでは細川亨(西武、ソフトバンク)の32試合が1位。30試合以上は10人いる。

 15打数以上で打率の上位は、1位・アンダーソン(巨人).438、2位・李大浩(ソフトバンク)、鉄平(楽天)、ボッツ(巨人).400、と4割以上は4人。いずれも出場は1年のみ。今季出場チーム所属で3割以上をマークしているのは次の通り。

アンダーソン(巨)
4試合打16安7本0点0打率.438

李大浩(ソ)
6試合打20安8本0点4打率.400

福浦和也(ロ)
25試合打75安29本2点9打率.387

大野奨太(日)
14試合打27安10本0点4打率.370

内川聖一(ソ)
15試合打59安21本2点9打率.356

上本博紀(神)
8試合打24安8本0点1打率.333

村田修一(巨)
13試合打43安14本2点4打率.326

相川亮二(巨)
12試合打43安14本1点2打率.326

田中賢介(日)
20試合打78安25本0点7打率.321

矢野謙次(日)
17試合打25安8本0点1打率.320

片岡治大(巨)
14試合打48安15本1点4打率.313

鈴木大地(ロ)
7試合打26安8本1点1打率.308

 ロッテの福浦は4度出場しているが、複数年出場の選手としては最高打率だ。05年=.345、07年=.423、10年=.357、13年=.500と大舞台での勝負強さを見せている。今季も頼りになる大ベテランだ。日本ハムの大野も4度出場していて、08、11、12年はノーヒットに終わったが、昨年は17打数10安打、.588と打ちまくった。レギュラーシーズンは.174で、対戦したソフトバンク、オリックス戦に強かったわけでもなく、まさに「CS男」として活躍した。

 今年の首位打者、ヤクルトの川端慎吾は12年に出場し8打数0安打とまだヒットはなく、ソフトバンクの柳田悠岐は12年が2打数1安打、昨年は打率.280をマーク。通算では.296とまずまずの成績を残している。

 通算本塁打の上位5人は、1位・和田一浩(西武、中日)、タイロン・ウッズ(中日)8、3位・中村剛也(西武)、森野将彦(中日)7、5位・里崎智也(ロッテ)6。

 タイロン・ウッズは06年は5試合で3本塁打、07年は7試合で5本塁打と12試合で8本塁打と量産した。

 今季出場チームでの最多は日本ハムの中田翔とロッテの井口資仁で5本塁打。中田は昨年のファイナルステージのソフトバンク戦、6試合で4本塁打と大活躍した。セ・リーグの本塁打王、ヤクルトの山田哲人はルーキーイヤーの11年、レギュラーシーズンでの一軍出場はなかったが、CSのファイナルステージ(中日戦)の第2戦、一番・遊撃手で一軍初出場を果たした。第4戦で2安打を放ったのみに終わったが、今年のCSでは進化した山田が見られるだろう。

 打点部門でも和田一浩(西武、中日)がトップで24点。以下、2位・小笠原道大(日本ハム、巨人)、松中信彦(ソフトバンク)18、4位・森野将彦(中日)、里崎智也(ロッテ)、スレッジ(日本ハム)17となっている。

文=永山智浩 写真=BBM
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