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中居正広のとことん野球好き!!

中居正広コラム第27回 甲子園にあこがれた少年時代

 

100回目の夏がもうすぐ幕を開けます。かつてのKKコンビのようなスターの誕生も楽しみですね


 今年もこの季節がやってきましたね。日本の「夏の風物詩」でもある甲子園。しかも節目の100回大会です!! そんな記念すべき大会でどの学校が頂点に立つのか、どんな熱戦が繰り広げられるのか楽しみでなりません。

 僕にとって「甲子園のヒーロー」と言えば、小学生時代に胸を焦がした1980年代のプロ野球を沸かせた選手たちです。あの時代は本当にすごかったなぁ。

 早実の荒木大輔さんによる“大ちゃんフィーバー”が巻き起こったかと思えば、その大ちゃんを攻略して一躍時の人となった“阿波の金太郎”こと水野雄仁さん、主砲だった江上光治さんを擁する池田高の山びこ打線が登場。さらにその池田高をKKコンビの桑田真澄さんと清原和博さんが倒して全国制覇!! そのほかにも中京高の野中徹博さん、取手二高の石田文樹さんなど……次から次へとヒーローが誕生したあの時代の甲子園は僕にとって本当にあこがれの舞台でしたよね。

 もちろん野球少年だった僕も甲子園出場を夢見ていました。地元の神奈川では横浜高と「Y高」の愛称で親しまれた横浜商高が当時は2強だったので、お父さんとよく「甲子園に行くなら、やっぱり横浜まで通わなくちゃかな。そしたら(品川で働いていた)お父さんと毎日一緒に家を出るようになるね〜」なんて話をいつもしていたのを思い出しました。あこがれの選手もたくさんいましたが、中でもやっぱりY高の三浦将明さん(プロでは中日でプレー)は地元のヒーローでした。Y高のユニフォームを着て、自分もいつか甲子園でプレーしたいなぁと子ども心に思っていましたね。

 それにしても100回続いている甲子園ってやっぱり偉大です。しかも人気がまったく落ちていないわけで。そこには「負けたら終わりの青春のはかなさ」もあるでしょうし、「地元愛」や「母校愛」とか高校野球にしかない魅力があるからなんだろうなって思います。

 だから、もちろん強豪校の試合は見応えがあって面白いんですけど、いわば地元出身の選手たちが集まった高校なんかもついつい応援したくなりますよねぇ。僕もやっぱり毎年母校の試合は気になって必ずチェックしていますからね。

 ちなみに……僕の人生プランでは、今年の100回記念大会には自分の息子が選手で出場することになっていたんですけど(笑)。30歳手前で結婚をして、子どもが生まれたらちょうど高校2年か3年生なので、20代のときには真剣に「それまでには間に合わせたい」と思っていたのですが……人生は分からないものですねぇ。全然間に合いませんでした(笑)。

 さぁて、野球ファンはさらに夏は大忙しですよね。朝から甲子園にメジャーの大谷翔平、夜はプロ野球の生活が怒とうのように続きますから(笑)。しかも100回記念の今年は開幕から決勝まで毎日甲子園のレジェンドたちによる始球式が行われるとか。100回記念にふさわしい、記憶に残る大会になることを期待しています!
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