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中居正広コラム第29回 新井貴浩の引き際

 

球団史上初の3連覇を果たした広島。選手層の厚さと総合力は群を抜いていましたね


 広島カープファンの皆さん! 球団史上初のリーグ3連覇おめでとうございます。もちろん開幕前から優勝争いの一角に入ってくるだろうと予想はしていましたが、これほどまでの強さを今年も発揮するとは……。2位以下を大きく引き離し、ブッチギリでの優勝はもう「お見事!!」のひと言に尽きます。

 あとはセ・リーグのCS争いにどこのチームが入ってくるのか。2位のヤクルトはほぼ決定だとは思いますが、注目は3位争い。このコラムを書いている時点では巨人DeNAが競っていますが、残り試合を考えると阪神にもチャンスは十分あります。ファンにとってはドキドキの日々がまだまだ続きそうですね。

 その一方でプロの世界から去っていく選手も続々と発表され始めていますね。新井貴浩(広島)、松井稼頭央(西武)、杉内俊哉(巨人)、浅尾拓也(中日)、村田修一(独立・栃木)……どの選手も日本プロ野球を盛り上げてくれた選手ばかり。ひとつの時代が終わりを迎えようとしていることを感じているプロ野球ファンも多いのではないでしょうか。

 でも寂しい気持ちの半面、彼らの引退会見をテレビや新聞で見ながら僕は「こういう選手はある意味幸せなのかもしれないな」とも思ってしまうんです。30代後半あるいは40代までプレーできる選手なんてひと握り。それに加えて最終的には自分で引き際を決めて、きちんと会見を開いてもらえる選手も多くはないですからね。もちろんそれだけの選手だからという証しでもあります。

 その中で残念だったのは杉内。ここ3年間はファームでもほとんど投げられていなかったので本当に苦しかったと思います。僕もずっと彼の復帰を待ち望んでいたので。あと1回でもいいからエースナンバーを背負った彼の雄姿を見たかったですね。ほかには村田も巨人を自由契約になり、今シーズンは独立リーグでプレーをしてNPB復帰を目指してきましたが、とうとうどこからも声がかかりませんでした。豪快なバッティングも軽快なグラブさばきも健在なだけに、なんとか復帰の道が見つかればいいなと思っていたのですが……。

 そんな2人のようにまだ続けたいと思っても続けられる体や環境になく、悔しい思いを抱きながら引退を決意した選手もいる中で、「こういう身の引き方もあるのか」と思ったのが新井でした。球団社長も引き留めたそうですが、新井なら本人さえ望めば来シーズンもまたプレーできる環境にあったはずです。にもかかわらず引退を決意したのは「若手がすごく力をつけてきて、これからのカープのことを考えたときに、今年がいいんじゃないかなと思った」から。これって誰でもできることじゃないですよね。早い時期に自身の引退を表明したのも、もしかしたらCSに向けてチームを鼓舞する意味もあったかもしれないなと思うと、そんなところも新井らしいなと僕は思いました。

今シーズン限りで引退を表明した新井貴浩。CS、日本シリーズと最後の花道をどう迎えるかも楽しみです


 そんな新井が「日本一」で野球人生のフィナーレを迎えるのか。CS、日本シリーズも見逃せませんね!!

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