力のある捕手がそろう広島で、シュアな打撃で存在感を発揮している坂倉
6月19日に開幕したプロ野球もあっという間に折り返し地点ですね。前半戦で気になったのは例年なら圧倒的な数字を残してきた選手たちが苦しんでいることです(8月29日現在)。
坂本勇人(
巨人)、
山田哲人(
ヤクルト)、
平田良介(
中日)、
山川穂高(
西武)……といった30歳前後の一番脂がのってくる年齢の選手たちのバットがやや湿っているのが気がかりです。特に坂本、山田なんてどうしちゃったの(!?)と思いますし、僕なりにもいろいろと考えてみたのですが、僕にはさっぱり理由は分かりません(苦笑)。技術的な部分なのか、コンディション的な部分なのか。まあ、彼らがどれだけ復調してくるかも後半戦の見どころの1つですよね。
その一方で若手の元気の良さも目立っているような気がします。名前を挙げるなら
ソフトバンクの
栗原陵矢、
ロッテの
和田康士朗。ほかにも
広島の
坂倉将吾、巨人の
松原聖弥の2人も楽しみな選手です。ともにプロ4年目、これまで二軍暮らしが続いていた苦労人ですが、今シーズンは坂倉がここまで打率.333、松原も.317(8月30日現在)と大活躍。二軍で好成績を残してきたとはいえ、一軍のピッチャーに対して打率3割超えはやっぱりすごいなと思います。
坂倉と松原の活躍を見ていて思い出したのは、二軍の選手は試合の前後にもたっぷりと練習時間が設けられ、そこでしっかりと鍛えることができるという話。もしかしたらそれが大きいのかなあ……。もちろん一軍のレギュラークラスの選手は自分の身体のことはよく分かっているでしょうから、いつもならシーズンを通して戦える体にしっかりと仕上げて開幕を迎えると思うんですね。ただ、今シーズンに限っては新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕前も練習すらままならならず、すごく調整は難しかったと思うんです。そのあたりの影響がやっぱりいろいろな部分で出てきているのかなと。だからこそ、今シーズンは最後の最後まで何が起こるか分からない楽しみもありますけど。
その中で勢いもあっておもしろいチームが、ロッテですよね! 投打のバランスも良いですし、
唐川侑己、
ハーマン、
益田直也の“勝利の方程式”が確立されてきたことが大きい。特に唐川にはびっくりです! ゆくゆくは先発にまた戻るんだろうなあと思っていたら、中継ぎでこれほどの活躍を見せるとは。12試合に投げて防御率はまだ0.00ですからね。
ロッテ躍進の陰の立役者とも言える唐川。後半戦も注目したい選手たちです!
ここから先の戦いはやっぱり投手陣の層の厚さが勝負のカギを握ってくるのかなと。あとは厳しい日程が続く中、首脳陣はケガ人だけは出したくないはず。だからこそ若手にも出場するチャンスが多く出てくると思うんです。そうなると、下からの若手選手の突き上げも大切。ますます二軍監督の手腕が問われるということで……
阿部慎之助監督、期待していますよ〜!!